ご 挨 拶

1981年に設立された特別養護老人ホーム緑風園は、4月1日開園記念日を迎え、令和5年で42年目を迎えることとなりました。
たくさんの方々に支えられ、この日を迎えることができましたことに感謝申し上げます。

毎年、4月といえば「さくら」を楽しみにしている方もたくさんいらっしゃるかと思います。今では3月というべきでしょうか。
3月も終わりにさしかかる頃、夜間帯にご利用者様の容態が良くないとの連絡をうけ、運転が得意な私が診察の為、協力病院へと送迎をさせていただきました。ご利用者様は入院とならず、帰園できましたので、ホッとしたところです。
その時、ひとり中庭の長いすに腰かけて、診察の行方を気にかけていたところ、協力病院にはたくさんのさくらの木があるのですが、ライトアップされたそのさくらの散る儚くも綺麗なこと。
さくらは清掃が大変です。排水溝が詰まってクレームになります。などと情緒もへったくれもないことを思っている私でさえ(笑)、今でもその時の光景をはっきりと覚えています。

昼食時に、ご利用者様へご挨拶にまわった中で、見出しにもありますようにご利用者様より、「お料理の絵」と一句(俳句)いただきました。(ご利用者S様)
「お昼ご飯 おいしくいただく お祝いの日」
人生の大先輩であるご利用者様はいつでも快く私達を受け入れてくれます。そして、小さな声ですが、導いてくれます。

ご利用者様に手を引かれ、時には背を押してもらっているように思えます。
ささやかなお祝いの日、改めまして感謝申し上げます。
                                           施設長 小板橋和雄