令和3年4月1日に特別養護老人ホーム緑風園は満40歳の誕生日を迎えることができました。これも緑風園に関係ある方々のご指導、ご理解、ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。緑風園は故小板橋和治先生が松戸市で最初に開設された特別養護老人ホームです。お年寄りを大事にし、老後を心穏やかにお過ごしいただくという先生の熱い思いは、特別養護老人ホームの黎明期にあって、あるべき施設の姿を追求されていました。例えば、設備や素材、通路の絨毯仕様、壁の色つかい等建物の一つ一つにその拘りを見ることができます。
    この理念を実現すべく、今いる職員は緑風園で働いています。穏やかに生活して頂いているかどうかの検証は、ご家族からのご意見、行政からのご指導と共に、ご利用者の表情から判断することができると考えています。緑風園の玄関を入った瞬間に見える施設の雰囲気やご利用者のお顔から、自分たちの仕事を顧みることができます。常に厳しく、現状に満足することなく、理念を追求せねばなりません。
    世界的新型コロナ感染が始まって1年半が経ちます。関係ある皆様のお陰で、コロナウィルスに感染したご利用者はおりません。有難いことです。この間、様々な事を学びました。この世界的感染症の蔓延は、世の中の仕組みを変えてきております。「リモートワーク」を始めとする働き方の変化や世界的な物流の変化等に現象が現れてきています。ものの考え方も人のつながり方も、今までとは異なることとなります。
    特別養護老人ホームを取り巻く環境も変わってまいります。厚労省の介護保険の3年後の報酬改定では、ビッグデータに基づく介護手法が導入されます。これに対応できない施設は、施設の存続が問われます。
    コロナ禍の下、ご家族と施設との良好な関係を築く為、今まで以上に情報の伝達とご意見を伺う機会を多くしなければと考えます。その為の新たなツールも必要となります。介護の更なる機械化・IT 化も必要となります。
緑風園の理念をベースに新たな仕組み創りをして、ご家族との信頼度をより高くしてまいります。
    緑風園のホームページに現在の所感を掲載いたします。皆様のご意見をお聞かせください。

社会福祉法人 緑風会
理事長 太田 寛